起きていた問題
受注生産している製缶製造業が、「受注の90%を占めている従来の取引先依存から脱却して新規取引先を増やしたい」との要望がありました。新規取引先を例え引き受けても、外注先を利用している工程が多いため納期が安定していませんでした。社内の5S活動を進めていましたが、顧客には十分伝わっていませんでした。また中期経営計画を立てられていますが、従業員が何を目標とするのか明確に伝わっていませんでした。
コンサルタントの関わり方
生産工程の内製化および展示会からの工場見学への呼び込み
生産面、営業面、人材面から課題解決
・生産面について・・・ ネック工程を内製化
・営業面について・・・ 展示会から新規顧客を5Sしている工場見学への呼び込み
・人材面について・・・ 中期経営計画から重要業績指標(KPI)まで落とし込み
・生産面について・・・ ネック工程を内製化
・営業面について・・・ 展示会から新規顧客を5Sしている工場見学への呼び込み
・人材面について・・・ 中期経営計画から重要業績指標(KPI)まで落とし込み
解決方法
生産面、営業面、人材面から課題解決
現状分析として、会社の問題を見える化しました。生産面では大型旋盤設備を導入、およびバフ研磨職人の新規雇用することで内製化し、生産性を向上させ納期短縮を行いました。営業面では、新規販路開拓として展示会出展されていましたが、5S活動している工場に顧客を呼び込むことにより顧客が納得した上で成約に至りました。人材面では中期経営計画から重要業績指標に落とし込むことによって、担当者レベルまで目標を共有しました。
解決 POINT 1
ネック工程である大型旋盤、バフ工程を内製化
生産面で、どの工程がネックになるのか現状把握しました。全工程の70%を通る大型旋盤工程、および全工程を通るバフ研磨がネック工程となっていました。大型旋盤を内製化、およびバフ研磨にバフ職人を雇用して内製化して、工程改善し生産性を向上させました。
解決 POINT 2
工場をショールーム化して新規顧客開拓
マーケティング戦略として、展示会に出展して5S活動している工場見学に新規顧客を呼び込みました。顧客が納得した上で新規取引先と成約できました。
解決 POINT 3
重要業績指標を定めて経営管理
中期経営計画を立案されていましたが、周知されておらず担当者レベルで何をすれば会社の業績が上がるのか分かりませんでした。そこで中期経営計画から重要業績指標を策定し社内で共有化しました。重要業績指標を月別売上高、クレーム数、労災件数、加工不良数、外注加工・納入指示ミス数、資材発注ミスとしました。重要業績指標が改善されると会社の業績が上がるように定めました。
効果・成果
生産面では工程改善することにより、製造リードタイムが8日削減されて納期が安定し、外注比率が6%改善しました。新規の取引先が、今まで6か月待ちで失注しているケースがありましたが失注が少なくなりました。
営業面では顧客が納得した上で新規取引先が3社成約できました。
人材面では担当者レベルで何を目標とすれば、会社の業績が上がるのかが明確となりました。
営業面では顧客が納得した上で新規取引先が3社成約できました。
人材面では担当者レベルで何を目標とすれば、会社の業績が上がるのかが明確となりました。
社内のネック工程を見える化し、会社が一体となって改善
製造業は生産面、営業面、人材面が複雑に絡んで成り立っています。営業で新規顧客と取引があっても、生産のネック工程を解消しなければ受注できません。そして営業でも生産でも実行するのは、各担当者になります。各担当者が何をすれば会社に役立つのか明確にすることが重要になります。社内では気づきにくいことも分析いたしますのでお気軽にご相談下さい。